忘れない…

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昨日、タクシーのラジオで知った、永六輔さんの訃報。


随分前になるが、門前仲町にあった小さなホールで永さんのお話の会があった。
前々から行ってみたく、
母と出掛けた。
満席で、私達は一番隅っこのはしに座った。
そこにはピアノが隅っこに壁にそって置いてあり、あたかも、「…今日はコンサートじゃないから出番はないの…」と言わんばかりだった。ちょうど鍵盤のあたりで、
カバーがかかっていたけど、
どこのピアノかな?と、ふたあくかしら?…とメーカーみたりして;^_^A


永さんのお話は、
学校の授業になぞられ、
1時間目、
2時間目、、、という風に展開されていった。

とっても魅力あるトークにひきこまれていった。
そして、最後に、
「…学校というのは、卒業式があり、最近、歌われなくなった仰げば尊しを皆さんで最後に歌って終わりたいと思いますのでご起立ください…」と。

客席全員立ち上がりました。
「…では、伴奏ないですが、歌いましょう〜!」と、永さん。


そこで、何を血迷ったか…タイミングよく、母が「ピアノ伴奏弾きますよ〜!」と
手を挙げてしまった…^_^;


永さんは、「えっ?ピアノ伴奏してくれる方がいるんですか?!
それはそれは…ありがたい、と、
ではお願いします!」
と、言われてしまったので、私の横にあるピアノの鍵盤のふたをあけた。が、しかし、ふ、と見たら、椅子がなく、
中腰で前奏弾きはじめた。
永さんは、指揮をしながら歌われていた。
客席全員で拍手して終了。
永さんは、
いろんな講演会場で仰げば尊しを歌っているけれど、今日みたいにピアノが飛び入りで入ってくれたことは、初めてでした。
とても雰囲気が盛り上がりましたね〜、と、言って喜んでくださって…。


…それにしても、
不思議な出来事…といまだに思っている。

なぜか???
一つ…自分から手を挙げて、なんて!決してステージママでない母が…珍しすぎる。

一つ…仰げば尊しは、小学校、中学校の卒業式に弾いた記憶があるけど、、、よく適当に弾けた、と。


おそらく
その場の空気が、すべて作ったんだな…と思っている。


その数年後から縁があったのか、
そのホールのピアノをもう何十回と他のコンサートで弾かせていただいている…


永六輔さんの
ご冥福を心からお祈り申し上げます。



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素敵な出来事 これも一つの出会いでしょうね 永さんとその場にいらっしゃった皆さんに喝采  思わず出たお母様の掛け声 そして中腰演奏 アッパレ! と 声をおかけしたいです。

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このページは、bellが2016年7月13日 01:41に書いたブログ記事です。

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